農業と自然環境は密接な関係があります。三田牛のふるさとである三田は、四方を六甲山系をはじめとした山々に囲まれ、市域の南北にわたり武庫川が貫流し、多くの支流を有した肥沃な農用地帯は「三田米」をはじめとした多くの農産物を実らせてきました。
三田の自然は、きれいな空気と水、肥沃な農地など牛を育てるにも最適な環境にあります。特に、武庫川水系の伏流水は、肉牛肥育に適したミネラル成分を含み、一日の寒暖の差が激しい三田の気候は牛の体を引き締め、肉質をより高めたものとします。
また、三田牛は厳正に血統管理された兵庫県内産黒毛和種の子牛を素牛としています。これら三田のもちます風土と自然豊かな環境で長期間肥育されているのが三田牛なのです。
その歴史は、江戸時代にまで遡ります。当時、牛は農耕荷役を主たる用途として飼養されていましたが、三田地域では年貢米の上納方法として、百姓の牛に年貢米を荷負わせていました。その際、痩せた牛を連れていけば一村の恥と扱われたことから、牛の肥満をはかる習慣が盛んに行われていました。
明治維新後、神戸が開港され外国人の居留地ができると食肉の需要が高まり、国内の牛は食用に供するために神戸へ盛んに搬出されるようになりました。なかでも三田牛は、その肉質が非常に良かったことから、肉牛として大いに名声を博したということです。
現在も豊かな自然環境が残る三田にあって、伝統ある肥育技術により我が子を育てるかのように丹精込めて農家が育くむ三田牛は、各種コンテストにおいて頂点に賞されるなど、いくつもの栄光に輝く歴史を刻んでいます。
自慢の肉質を誇る三田肉は、見事な霜降りをもち、柔らかく繊細で濃密なうま味は、食通からも最高の評価を得ているところです。
わがふるさと三田の誇る特産三田肉を、ぜひご賞味ください。